最近話題の「薬膳」とは?薬膳の基本まとめ。身近なもので気軽手軽に取り入れよう!

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こんにちは、MAKIです♪

地震に続き、大きな台風がありましたね。

街にはまだまだ台風の爪痕が残っており、災害の恐ろしさを感じずにはいられません。

私の自宅も、停電、断水。前日はシャワーで済ませていたため、水も溜めておらず…。

小さい子どもが居るため、雨風が弱まったタイミングで実家へ避難しました。

「隣のマンションは何事も無かったのに」

「道を挟んだ向こう側はどこも灯りがついているのに」

と、本当に点々と停電や断水が起こっていたようですね。

本来「避難所」となる公共施設が停電・断水。こういったことが起こることも想定し、日ごろからの備えを整えなおそうと強く思いました。

現在は防災グッズも売り切れているものも多かったりしますが、スーパー等では目立つ場所に置いてあったりもするので、まだ台風が来る可能性もあるこの季節、少しでも準備をしておきたいですね。

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さて、ここからは本日の本題!

ここ数年の健康ブーム、あれこれと様々な健康法が出てきており、気になっている人も多いのではないでしょうか?

運動や食事はもちろん、よく耳にするようになったのが、「薬膳」。

でもこの薬膳、身体に良いらしいけど、一体どんなものなの?薬の一種なの?

今回は、薬膳について簡単に解説していきます。

薬膳とは

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薬膳」とは、“健康促進や病気予防、回復のために食材と生薬(「しょうやく」または「きぐすり」)を効果的に組み合わせた食事”のことをいいます。

引用文献:「マンガと図解 これからの東洋医学 理論、診断法、漢方、鍼灸、薬膳から新たな統合医療まで」川嶋郎監修(日本文芸社)

※生薬とは自然界に存在し、精製していない薬の総称。

生薬の販売方法によって「薬」なのか「食品」なのかで扱いが変わります。食品扱いの生薬、例えば生姜などを薬膳に取り入れるという前提で執筆しています。

その人の体調や体質などに合わせて作る、それが薬膳です。

薬膳の材料

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薬膳の材料として利用されるのは以下のものなどがあります。

・野菜 ・果物 ・木の実 ・薬草

これらの食材や生薬はそれぞれ五行に当てはめることができます。

五行にはそれぞれ以下のような五臓六腑や五味などが当てはまります。

五行
五臓

六腑(三焦はずす)

五味

季節

肝臓

胆のう

酸味

心臓

小腸

苦味

脾臓

甘味

長夏(梅雨)

大腸

辛味

腎臓

膀胱

鹹味

それぞれ五行にあてはまる食材についてご紹介していきますね。

1 食材

五行は上記の章の表に記載しているように五味や季節も関係してきます。

それぞれ五行に当てはめると以下のような食材があるので参考にしてみてくださいね。

菜の花

セロリ

きくらげ

ハトムギ

ナツメ

とうもろこし

あずき

たまねぎ

レモン

れんこん

マツの実

くわの実

フェンネル

くるみ

唐辛子

上記でご紹介したものだけではなく、他にも多くの食事があります。

2 茶葉

薬膳に利用する茶葉には以下のような種類があります。

・発酵茶(紅茶):酵素を最大限に働かせたあと、加熱して酵素の働きを止める。

・半発酵茶(ウーロン茶):少し酵素を働かせたあと、加熱して酵素の働きを止める。

・不発酵茶(緑茶):できるだけはやく加熱して酵素の働きを止める。

それぞれの違いは「発酵の具合」で、発酵を止める役割は加熱です。

3 中薬

中薬はおいしくて効能があるもので、生薬などの材料になるものを指します。

生薬の中でも「食材・中薬」として使えるものを「食薬」といいます。

中薬は漢方薬局や大手スーパーでも手に入ります。

ご購入の際は、薬剤師などの専門家にご相談ください。

五気六味

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すべての食材には五気(寒性、涼性、平性、温性、熱性)と六味(酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味、淡味)があり、それぞれ異なる性質を持っています。

この五気六味を上手に使いこなして、私たちは身体のバランスをとっていきます。

西洋医学では「加熱するとタンパク質の変性が生じる」といわれ栄養が損なわれる可能性について謳われています。

しかし東洋医学でいわれている「五気六味」は加熱や味付けしても基本手な性質は変わらないと言われています。

東洋医学と西洋医学の考え方はそれぞれ違うんです。

1 五気(寒性、涼性、平性、温性、熱性)

五気の特徴について

寒性 身体の熱をとりのぞく。身体を冷やす作用。
涼性 身体の熱をとりのぞく。身体を冷やす作用。
平性 常食に向いている比較的穏やかな作用。
温性 身体を温める作用。
熱性 身体を温める作用。

2 五味(酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味)

五味の食材について

酸味 梅干し、レモン、トマト、酢など
苦味 緑茶、レタス、ニガウリ、ごぼう、アロエなど
甘味 人参、豆腐、穀類、豆類、イモ類など
辛味 しょうが、にんにく、玉ねぎ、らっきょうなど
鹹(かんみ)味 昆布などの海藻類、塩など

五気五味に対応する薬膳茶

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続いては、簡単に取り入れることが可能な薬膳茶をご紹介します!

五気五味は季節に対応しており、五季である、春、梅雨、夏、秋、冬にあった薬膳茶は以下のものがあります。

ジャスミン茶、玄米大棗茶、菊花葛根茶など
梅雨 ウーロン茶、とうもろこし茶、豆茶など
緑茶、二麦茶、双葉茶など
いちじく茶、鉄観音茶、松の実梅茶など
プーアル茶、肉桂紅茶、栗山芋茶など

上記以外にも季節に応じた薬膳茶がありますので、ご興味のある方はぜひ調べてみてくださいね♪

まとめ

この記事では「薬膳」について紹介させて頂きました。

最初は薬膳って聞くと難しいところがあるかもしれませんが、私たちが1年を通して感じている「季節」、「五味」や「五気」などの五感で感じ取れるものが対応する、と考えると、身近なもので取り入れやすいものです。

「季節に対応している食べ物や飲み物って何があるかな?」「今の身体に合っているものはどんな食べ物かな?」を日々考えて過ごすことでスッと入ってくるので、できることからはじめてみてください♪

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