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女性の身体に寄り添う「フェムケア」で 毎日をより自由に。

今、フェムテック (Femtech) やフェムケア (Femcare) という言葉に注目が集まっているのをご存じですか?

女性を健康にする「フェムケア」って?

フェムテック (Femtech)は、Fem(女性)とTech(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、女性の健康をテクノロジーでサポートする製品やサービスの総称です。
一方、フェムテックの一環である フェムケア (Femcare) は、テクノロジーを使わずに女性の健康にまつわる悩みを解決するプロダクトやアプローチを指します。

フェムケアに関連する商品として代表的なものの一つに、生理用品が挙げられます。 かつて紙ナプキンやタンポンが主流だった時代に比べ、今は生理用品の選択肢も格段に広 がりました。

シーピース×「フェムケア」

シーピースでは、「フェムケア」の一環として女性がどんなコンディションでもストレス なく過ごせる生理用ショーツや布ナプキン、インナーウェアを提案しています。
また、それらの効果を最大限発揮できるよう、女性の健康にまつわる生活のアイデアやト リビアも同時に発信しております。

人生 100 年時代と言われる今、これからのウェルネスライフがより輝けるよう、日常的に 身に着ける下着や生理用品を含め、様々な「フェムケア」アイデアを生活に取り入れてみま せんか。

「フェムケア」の第一歩は、正しい知識から。

「フェムケア」は女性の身体や健康をケアする商品やサービスを指しますが、女性の健康 と深く関わっているのが、女性ホルモンと生理周期です。
まずはこれらを正しく知ること が、「フェムケア」の第一歩ではないでしょうか。

そもそも生理って悪者? それとも?

辛い生理痛や思い倦怠感など不調のイメージが強い生理ですが、どのように起こって何の 為に繰り返されているのか、そして身体はその時“好機”なのか、はたまた“危機”なのか?

まずは “毎月のお客様”を快くお迎えするための豆知識をご紹介していきます。

生理の仕組み

先ほどの問いに対する答えは、“好機”です。

女性の身体は月に一度、卵巣で作られ成長した卵子を排出し、それを受け止め るため、子宮内膜は厚くなります。
厚くなった子宮内膜は、卵子が受精しなかった場合、血液と一緒に剥がれ落ち 体外に排出されます。
これがいわゆる“生理”ですが、この際体内の老廃物が経血と一緒に排出(デト ックス)されます。
ゆえに、生理は女性にとって絶好の“デトックス期”、好機と言えるのです。

ただ、月経と排毒が正常に起こるかどうかには、女性ホルモンの分泌バランス が正常かどうかが関わってきます。

生理期間は最強のデトックス期?

「女性ホルモン」と呼ばれるふたつのホルモンは卵巣から分泌されます。

「エストロゲン」は卵子の成長とともに分泌され、子宮内膜を厚くして受精卵を受け入れ る準備をします。(卵胞期)
やがて成長した卵胞から卵子が放出され(排卵期)、その後卵胞は黄体に変化し、「プロ ゲステロン」を分泌します(黄体期、生理前期)。
そして月経期へと入ります。黄体は縮むことで分泌が無くなり、子宮内から不要なものを 排出し、リセットします。

約 4 週間の間に繰り返す女性ホルモンの変化、すなわち卵胞期・排卵期・黄体期・月経期 の 4 つの周期が正常に行われていることが、女性にとって健康への近道と言えます。

「フェムケア」アイテムを活用して女性ホルモンを活性化させる

月経と密接に関わる女性ホルモンは、年齢とともに減少していきます。
また、生活習慣の乱れやストレス等にも悪影響を受けます。
月経トラブルや無排卵、原因不明のイライラや肌の揺らぎに心当たりがある方は要注意で す。

女性の健康に配慮された「フェムケア」アイテムは、上手く活用することで、揺らぎやす い身体や心身の状態を改善させる手助けとなります。

身近なものから始めるなら、肌に優しい布ナプキンや吸水ショーツ、月経カップなどがあります。

「吸水ショーツ」はナプキンの取り換えの不便さがなく、漏れの不安など多くの心的スト レスからも解放してくれます。活動の範囲も拡がることでしょう。
プラスチックごみの排出を防ぐサステナブルなアイテムとしても注目を浴びていますが、 洗濯し繰り返し使うことは、身体の状態を知る良い機会でもあります。
このメリットは、 布ナプキンにも期待できます。

「月経カップ」は経血を体内で受け止めることで、漏れやニオイ、かぶれなどを防ぐことが出来ます。
また、布ナプキンや吸水ショーツよりも正確に経血の量、状態を確認することが可能です。
日頃から経血の状態を確認し、異変を見落とさないことは病気やトラブルの防止に繋がります。

女性を応援する製品をうまく活用し、より輝く毎日を目指したいですね。

シーピースが提案する「フェムフリーインナーウェア」

シーピースでは、Femfree(フェムフリー)を新たなトータルコンセプトとし、女性の身体と心の健康をサポートするインナーウェアをご提案しています。

素材、肌触り、着心地にこだわった「フェムフリーインナーウェア」は、女性の月経を含めた365日に寄り添って設計されています。

日々の小さなストレスや人に言えない悩みなど、女性特有の“不自由”を、身に着けるインナーから“自由”に変えていきませんか?


女性を輝かせる食生活の「3つのヒント」とは?

今回はシーピース公式アンバサダーKEIKOさんにご登場いただき、お話を伺いました。
KEIKOさんは、「女性が心地よく豊かに生きていく」をコンセプトに、暮らしや食からサロンを主宰されています。

女性の身体にとって必要な栄養や食事法について、またこれからの免疫が下がりやすい季節に備えた食事についてなど、とても濃い内容となっています。
毎日の暮らしに取り入れてみましょう。

Q.“食”を整えることによって得られる「女性の身体」へのメリットは何だと考えられますか?

A.「綺麗になれる」

食を整えることで、自然や季節の巡りに順応できる体になり、風邪をひきにくくなります。
また旬の食材を食べることで高い栄養が得られ、アンチエイジングにもつながります。

Q.月に一度の生理期間は毒素を排出するタイミングでもありますが、この時期に食事面で気を付けたいことはありますか?

A.「温かいものを」

まず、排卵後~生理前にかけて体内で黄体ホルモンである“プロゲステロン”が活発に分泌されます。このホルモンの影響で、身体は血液や水分、脂肪を蓄えようとするため体内の代謝が悪くなり、むくみや便秘を引き起こすことがあります。
そしてプロゲステロンが減少すると生理が始まり、生理の後半~排卵期にかけて“エストロゲン”というホルモンの分泌が増えていきます。このエストロゲンの影響で、体内に溜まった老廃物の排出が期待できます。

そこで、このデトックス力をより力強く後押ししてくれるのが「食事」ですね。
生理中にデトックス食材を摂っておくことが、デトックス効果を高めるポイントとなります。

デトックスのための食事のキーワードは

1.食物繊維
2.カリウム
3.発酵食品

食べ方としては「食べ過ぎない」こともデトックス力を高めるには大切ですね。

1の食物繊維は、水溶性、不溶性がありますが、どちらもOK。
水溶性だとオクラ、山芋、海藻類、アボガド、納豆、水溶性はあずき、おから、エリンギ、えのき、切り干し大根、アーモンド、ごぼうなどもお勧めです。甘いものが食べたくなったら、小豆系の和菓子もいいですね。

2のカリウムは体内の余分な水分を排出してくれます。むくみにも効果的。
イモ類、きゅうり、バナナ、メロンなどですね。ただしきゅうりは冷えやすいので夏場だけでO K。

3の発酵食品は、整腸作用を高め、デトックス力をより高めてくれます。
味噌、納豆、酢、など本物を取り入れましょう。
これらを網羅するには、ご飯に野菜の味噌汁、納豆などの昔ながらの和食がお勧めです♪

Q.生理中の不調の改善や女性ホルモンのバランスを整えることに繋がる食事法はありますか。

A.「ビタミンやミネラルを」

ひとつの食材をとることで、ホルモンバランスが整うというよりも、まずはリラックスして過ごすことが大切です。 女性ホルモンの乱れにはストレスも大敵ですから、食べたいものを強く我慢しないことも大切です。

その上で、エストロゲンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品、鉄分豊富な赤身の魚を積極的に摂りましょう。
体を冷やさないことも鉄則!なので、生姜を効かせた味噌汁などもいいですね。生理期間だけでなく、普段の食事がとても大切です。

Q.これから迎える季節の変わり目に起こりがちな不調に取りたい栄養、食べ方について教えてください。

特に自律神経の乱れから起こる体調不良や朝晩の冷え込みなどで体調を崩す方、またインフルエンザなどのウイルス感染が多くなるかと思います。免疫を高める為に、必要な栄養素、比較的に取り入れやすい食材や料理方法はありますでしょうか?

A.「和食を」

まずは一汁一菜をベースにした、油と砂糖を控えた和食がおすすめです。

またこれから秋を迎え、空気はどんどん乾燥していきます。そんな乾燥におすすめなのが、潤いをもたらす食材たち。
東洋医学では「白い食材」が肺に潤いをもたらします。
そこでおすすめなのは「梨」!

美味しくてとにかく手軽で毎日取り入れやすいですね。
冷たくして食べたいところですが、冷えやすくなるので、常温や、白木耳とシロップ煮にしたりするのもおすすめです。

コロナやインフルなども心配になってきますが、まずはビタミンA C E!は必須ですね。これはカラフルなお野菜に多いです。赤、黄色、緑、と覚えましょう。
そして、できれば旬のものを選びましょう。
秋〜冬にかけては、小松菜やほうれん草などの葉物野菜、さつまいも、かぼちゃなどがいいですね。
体を冷やさないよう、 味噌汁や 蒸し料理、グリルにして美味しくいただきましょう。

最後に、KEIKOさんからのメッセージ

健康や女性ホルモンを整えるには、食事も大切ですが、そのほかにストレス軽減や睡眠もとても大切になってきます。リラックスする方法を見つけ、できるだけそういう時間を大切にしましょうね。

女性の美と健康のためにとても大切な「食事」のポイントを教えてくださいました! 身体を整える暮らしに、丁寧に向き合っていきたいですね。

【プロが教える!】下着を長く愛用するための正しい洗濯方法

近年よく聞く「サスティナブル」という言葉。
「サスティナブル」とは、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」 を意味します。
環境破壊や異常気象が世界中で問題になる中、 限りある資源を有効活用し、環境に配慮した生き方をしようという取り組みで使用されています。
身近なところでは、レジ袋の有料化や、ストローの素材がプラスチックから紙に変わったことなどがありますね。

その中で、「5R(ファイブアール)」という、ごみを減らすためのRで始まる5つの行動を指す言葉があります。
「5R」とは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)・Refuse(リフューズ)・Repair(リペア)のことを指します。

ゴミを減らすためにできることのひとつとして、「衣類を長く着る」という選択があります。
長く着るためには、「洗濯表示」通りの洗濯をすることが1番です。
表示を確認せずに間違った取り扱いをしてしまうことで、衣類に大きなダメージを与えることになります。

衣類のお手入れ前には「洗濯表示」を確認しましょう

下着のお手入れをするとき、洗濯表示を確認していますか?
洗濯表示というのは、衣類の『取り扱い説明書』。
衣類に付いているタグなどに記載されている取扱い方法に関するマークのことで、 適切なお手入れをするための大切な情報が記されています。

ショーツは肌に密着する衣類なので、デリケートな素材が使われているものが多いです。
また同じ素材でも生地の種類や装飾、商品によって洗濯方法が異なります。

現在、洗濯表示には41種類のマークが使用されています。
洗濯方法が記載されている「洗濯タグ」には、洗濯表示マークの他に、小さな字で注意書きがされていることがあります。
衣類の取扱いに関する大切なことが書かれているので、必ずチェックしましょう。

下着に多く使われる”綿”、そのお手入れ方法とは

シーピースのインナーで使用している綿には「布帛(ふはく)」と「ニット」がありますが、お洗濯方法は基本的には変わりません。

「布帛」と「ニット」については過去の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

それでは、シーピースの商品で使用している洗濯表示の見方をご紹介します。

下着を長持ちさせる洗濯のポイント

下着は最も肌に密着し、多くの汗や皮脂などが付着するため、こまめな洗濯が大切になります。

洗濯機で洗濯可能なものが多いですが、やはり手洗いをすることで、ショーツはより長持ちします。
洗濯機を使用する場合は、必ずネットに入れ、手洗いコースなど水流の弱いコースを選び、乾燥機は使わないようにしましょう。
また、洗剤残りは黄ばみの原因となるため、すすぎはしっかりと行います。

では、シーピースの商品それぞれのお洗濯のポイントをみていきましょう。

【Flora】

フローラは前面に使用しているレース部分はやっぱりデリケートです。ダメージを防ぐため、優しく手洗いするか洗濯機で洗う場合は必ずネットに入れてください。

【Candy】【Candy Plus】

キャンディシリーズは、生地端、クロッチの補強がなく、一枚仕立てとなっているのでとっても繊細。
手洗いか必ずネットに入れて洗濯機で洗いましょう。

【Mocco】【Rineco】【Flower Rineco】【越中】

織物なので洗濯耐性は強いですが、細い紐がついているタイプは、他の衣類と絡まらない様、注意が必要です。
洗濯機を使用する場合は、水流による型崩れや、他の洗濯物と絡まって伸びるのを防ぐために、必ずネットに入れます。ネットは目の細かいものを選びましょう。

【Candymoon】【布ナプキン】

予洗いをする余裕のある時は、ぬま湯で汚れを押し出すように経血を落としておきましょう。このひと手間で、後の汚れ落ちが良くなり、シミになりにくくなります。

経血のついた布ナプキンは、お湯をはったバケツに汚れた面を下に向けてつけ置きします。
水よりもお湯のほうが洗剤の働きを良くしてくれるので、汚れ落ちに効果的です。
血液中に含まれるタンパク質は、熱によって固まる性質があります。
経血が固まってしまわないよう、お湯が40度以上にならないよう気を付けましょう。 着け置き時間は、汚れや使用する洗剤によって調整します。

つけ置き後、軽く手洗いするか、そのままネットに入れて洗濯機で洗います。
乾燥機は、型崩れや縮み、防水布の痛みの原因となりますので、使用は避けた方が良いでしょう。

【Lacy Soft Bra】

優しく手洗いか、ネットに入れて洗濯機で洗います。

ショーツのクロッチ部分、インナーの首まわりなど汚れのひどいところは、予洗い(洗濯前の手洗い)をしましょう。予洗いしておくと、汚れが良く落ち、生地の痛みも防げます。

正しい干し方で下着の美しさを保ちましょう

洗濯のあとに気を付けたいのが乾燥方法。

濡れたまま放置すると、色移りやシワ、臭いや菌の繁殖の原因となるので、洗濯後はなるべく速く干しましょう。

下着はとてもデリケートなので風通しの良い日陰で干すのがおすすめです。
直射日光を当てて乾燥させると、黄ばみや色あせなど、生地が傷むことがあります。
特にブラジャーは、カップやワイヤーの変形などの原因にもなります。

ショーツ

シワを伸ばして形を整え、 ウエストの両端を挟んで干します。
ショーツの内側にも風が通るようにすると速く乾きます。

【Candy】のようにウエストがレースのものは、レースが伸びてしまわない様、2枚重なった状態で挟みましょう。

また【Mocco】のようなダブルガーゼ仕様のものは、洗濯で接結部分がよれやすくなります。必ず形を整えて干してください。

【Candy】【Flora】で使用しているフライスコットンは、“撚糸”という糸の特性上「ねじれ(斜行)」が起きる場合があります。優しく洗い、干すときに形を整えて干すように注意してください。

ブラジャー

一般的なブラジャーは、アンダー部分を洗濯ばさみでとめて干しますが、シーピースの【Lacy Soft Bra】はアンダー部分にレースを使用しているため、ここをとめて干すと伸びてしまうことがあります。
カップの形を整え、ショルダー部分を洗濯ばさみでとめるか、ハンガーに掛けて干してください。

また、インナーパットは外して干しましょう。
天然繊維は生乾きで菌が繁殖しやすいため、重なり合う部分を減らし、それぞれをしっかりと乾かしてください。

布ナプキン

シーピースの布ナプキンには、 木綿の7倍の吸収力をもつ 『BELL OASIS®(ベルオアシス®)』 という吸収体が内蔵されています。
夜用サイズにはこれが2枚入っているため、一般の布ナプキンよりも乾燥に時間がかかります。
真ん中の吸収体部分を手で握ってみて、湿り気がないか確認しましょう。

また、布ナプキンは殺菌効果が期待できる天日干しをおすすめします。

レースやクロッチなど、部分的に別素材を使用しているブラジャー・ショーツは、それぞれの素材で乾き方が異なるので、全体をしっかりと乾かしましょう。

つけ置きにおすすめの洗剤はこちら

つけ置きにおすすめの洗剤【Rinenna(リネンナ)】
つけ置きして洗濯機でまわすだけで、汚れとニオイがごっそり落ちる洗濯用合成洗剤(弱アルカリ性)です。
体から出る落ちにくいタンパク質の汚れにフォーカスして落とします。
布ナプキンや汚れのつきやすいインナーにピッタリの洗剤です。

蛍光剤不使用でノンシリコン。お子さまにも安心してご使用いただけるアイテムです。
色落ちしにくいため、色柄物のお洗濯にもおすすめ。
また、繰り返し使用することで洗濯槽の洗浄・抗菌効果が見込めるので、カビ・汚れの予防が出来ます。

お気に入りのインナーを長く愛用するために

それぞれにあった洗濯方法をきちんと確認し、紹介したポイントに気を付けてお手入れをしてみてください。

お気に入りの下着を、長く快適に楽しみましょう。

巡りを整えるために知っておきたい身体のサイン

日々、多くのストレスを受けている私たちの身体。
そんな自分の身体が今どのような状態なのか、一度ゆっくり向き合ってみませんか?

身体を整える“カギ” は血液とリンパ

私たちの身体を巡っているものに“血液”と“リンパ”があります。“血液” は全身に酸素や栄養を運び、“リンパ”は体内を循環し、余分な水分や老廃物などを運ぶ働きがあります。

女性の体は男性に比べて筋肉が少ないため、血流が滞りやすい性質があります。血液は筋肉がポンプとなり循環されるからです。 また、脂肪には“リンパ液”をため込む性質があるので、男性に比べて脂肪量が多い女性は、リンパも滞りやすい体質を持っています。

ご自身の身体で冷えている場所はありませんか?そこは “ 血流 ” が滞っている部分です。女性は特に“下半身の冷え ” に注意が必要です。下半身の血流が悪いと、卵巣や子宮の機能低下やホルモンバランスの乱れに繋がり、生理不順や生理痛といったトラブルを引き起こすことがあるからです。

“リンパ”には老廃物や余分な水分を回収する働きがありますが、これが滞ると、むくみや冷え、肌トラブル、 体調不良や老化の促進に繋がります。

日頃から悩まされている不調を改善し、身体を整えるためには、これらの体内循環を良くすることがカギとなります。

身体が受けるストレスや、生理の状態を知ることが大切

身体は日々、様々なサインを送っています。代表的なものといえば肌荒れや冷え、むくみ。そのほかにも頭痛やめまい、倦怠感など、人によって様々です。
また女性特有の婦人科系のトラブルや、毎月の生理も、体からの大切なサインです。

気づかぬうちに身体が受けているストレスとは?

「鼠径部(ソケイブ)」と呼ばれる太ももの付け根部分には、大きな血管やリンパが集まっています。ここを圧迫すると、全身の巡りが滞り、様々な不調を引き起こすと言われています。 思いつくのは、締め付けのきついガードルやスキニーパンツでしょうか。

では、普段の下着はどうでしょう?子どもの頃から毎日履いている下着の圧迫に、私たちは鈍感になっているかもしれませんが、身体にゴムの跡がつくようなものは、なるべく使用を控えたほうが良いでしょう。ウエストのゴムは、呼吸とともに伸縮し、四六時中身体にストレスを与え続けます。また、摩擦や蒸れがデリケートゾーンのトラブルに繋がる場合もあります。普段着用している下着は小さくないか、締め付けを感じていないか、見直してみましょう。

“生理” は身体をリセットする好機になる

“生理” とは、妊娠の為に準備した子宮内膜が、着床がなく不要となり、これを体外へ排出する働きのことです。女性の体はふたつのホルモン分泌に影響を受けながら、約4週間(28 日~30 日)の周期で生理を繰り返します。女性にとっての生理は、自分の体調を知る大切なバロメーターであり、身体をリセットする好機でもあります。

<正常な生理の目安は?>
・生理周期…25~38日
・生理期間…3~7日
・経血の色…1日目は薄い赤、2~3日目は鮮やかな赤、4~5日目は黒っぽい赤
・経血の量…2~3日目に量が多く、次第に量が減る。ナプキンを2時間おきに交換して安心できる量
・生理痛がほとんどない

生理期間に活発になる女性ホルモンには、体内に溜まった老廃物を排出する働きがあるため、体内リセットが期待できます。月に一度、この体内リセットがきちん行われることで、様々なトラブル、婦人科系の病気の防止に繋がります。自分の生理の状態を日頃からチェックし、異変を見落とさないことが大切です。

身体を整える為にリラックス状態をつくる

身体を整えるには、食生活や適度な運動、睡眠の質の向上や身体を休めることなどが必要になります。その中で“身体を休める” 時間は、疲れた心身を癒す回復時間。体内循環が良くなり、睡眠の質が上がり、活力が湧きます。日々悩まされている不調の改善にも繋がります。

リラックス状態のつくりかた

起きている時間、私たちは常に何かを見聞きし、その刺激を受けて脳はずっと働き続けます。 そんな脳を休めるには「完全な休息タイム」が必要です。身体へのストレスを無くし、しっかりと眠ることで、初めて脳が休まります。

そこで注目したいのが「睡眠」と「着衣」です。締め付けの強いものを避け、肌に優しい素材を選ぶことがとても大切です。就寝時の身体をノンストレスな状態にし、脳に「休む時間」の合図を送りましょう。前記事に詳しく書いてありますので、ぜひ併せてご覧ください。

身体をリラックスさせる入浴のポイント

入浴には、手足の末梢神経が拡張することで血行を促進し、筋肉や関節をゆるめ、ストレスで疲れた身体を癒すリラックス効果があります。また、入浴時の水圧も血液やリンパの流れを良くするといいます。

入浴は、40℃くらいのぬるめの湯がおすすめです。お湯が42℃以上で熱いと、交感神経が優位になり、後の入眠が妨げられ、睡眠の質が落ちてしまいます。 入浴時間は、全身浴なら10~15分、半身浴であれば20~30分程度です。時間のある日は、ぜひ半身浴をしてみてください。全身浴よりも体への負担が少なく、効率的に血流を上げることができます。入浴は就寝の2~3時間前に済ませるのが理想ですが、それが難しい方は、上記のように、ぬるま湯で半身浴をリラックスモードにすることを心がけましょう。

女性の体は男性に比べ変化が多く、とても繊細です。身体からのサインや生理の状態などに日頃から目を向けることで、変化と上手に付き合うことも出来ます。生理や体の変化を、記録につけてみるのも良いですね。ただ、生理周期は機械のように必ずしも正確なものではありません。もし不安なことがあるときは、過剰に不安にならず、一度婦人科の診察を受けてみることをおすすめします。

涼をまとう、ゆるめて眠る

暑さの増す日々。梅雨が明ければ、本格的な暑さがやってきますね。 
汗によるべたつきやムレ、冷房による冷え、様々なお悩みが出る季節。気付けば身体への負担は大きくなり、睡眠の質が落ちてしまうと、就寝時も休まず運動しているようなもので、疲労は溜まる一方です。肉体的疲労は、心的疲労にも繋がり、非常に多くのストレスがかかった状態になります。

女性の体はとても敏感で複雑。そんな女性の体に寄り添ってくれる優しいアイテム選びをしましょう。身に着けるものを見直すだけで快適に過ごせ、寝苦しい夜もぐっすり眠れるようになるかもしれません。
今回は、体が喜ぶアイテムの選び方を紹介いたします。

肌に触れる素材について知る、考える

眠りの質を良くするためには、体がリラックスできているかが大切です。心や体が「緊張状態」だと、うまくリラックスモードに切り替えられず、正しく入眠が出来ません。良い眠りのために、肌に触れるもので「リラックス状態」をつくると良いでしょう。

夏におすすめの素材

湿度の高い日本の夏をリラックスして過ごすには、以下の素材がおすすめです。

➢ コットン
➢ リネン
➢ テンセル(リヨセル)
➢ シルク

コットン

コットンは綿またはCOTTONと表記が異なる場合がありますが、すべて同一のものです。綿花と呼ばれる天然繊維から作られており、通気性の良さとふんわりした肌触りが魅力です。

厳格基準に沿って農薬や化学肥料の使用を制限して作られる綿花 の生地を「オーガニックコットン」と呼びます。コットンの有機栽培は、水質を保全し土壌を活性化します。また、二酸化炭素の削減効果も期待されています。
オーガニックコットンの使用車が増え、勇気のうちが拡がることで環境への負担が軽減できます。

通気性がよく吸湿性が高いコットンは汗をかいてもベタつきにくく、また水に強く洗濯にも耐性があるので、夏にぴったりの素材といえます。

リネン(麻)

リネンは麻の一種で植物由来の天然繊維です。繊維がストローのように真ん中に穴が開いた形状をしており、通気性が良く汗をかいてもベタつきにくく、乾きやすいという特性があり、汗をかきやすい夏にお勧めです。
水に強く丈夫なため、日常で繰り返し使用する製品に適しています。
長く使用す ることで風合いが増し、なじんでいくことも魅力の一つです。

テンセル(リヨセル)

テンセルは自然の木材などを使用して作られる「再生繊維」というカテゴリーに属します。木材パルプを原料にし、再利用可能な溶剤で溶かして紡ぐといった、環境に配慮された繊維です。また、土に埋めると自然に分解され、土に還ります。

その肌触りはとても柔らかく、伸縮性もあり体にフィットしやすいことから下着やスポーツウエアによく使用される繊維です。
速乾性が高いので、汗をたくさんかく夏のインナーには最適な素材です。
シルクの様な光沢感とドレープ性があり、コットンやリネンと混紡することで美しい風合いが生まれます。

「リヨセル」と「テンセル」は別々の会社の商標として使用されていましたが、2004年にレンチング社とコートルズ社が合併し、ブランド名を「テンセル」、総称として「リヨセル」と称することなりました。
※TENCEL™及びテンセル™はLenzing AGの商標です。

シルク(絹)

シルクは蚕(カイコ)の繭から作られる天然繊維です。光沢があり滑らかな肌触りは長年高級衣料の素材としても愛されてきまし た。
シルクは人の肌に近い成分(約20種のアミノ酸)が含まれていることから、タンパク質繊維とも言え、皮膚や健康にもよいと言 われています。
また、コットンの1.3~1.5倍の吸水性があると言われており、放湿性も高い素材で、汗をかきやすい夏にはぴっ たりです。紫外線 をカットする機能もあり、美容や健康分野からも高い注目を集めています。

生地の編み方・仕立て方

生地には「布帛(ふはく)」と「ニット」の2つの種類があります。
織り方や編み方、またほかの素材と組み合わせることで、さまざまな風合いの変化を楽しむことが出来ます。
今回は、シーピースのコットン生地について、それぞれの種類や特徴をご紹介します。

「布帛(ふはく) 」生地

布帛(ふはく)とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織って作られた生地のことです。
シーピースではMoccoシリーズやRineco、布ナプキン、越中ふんどしで使用されています。

コットンダブルガーゼ

「ダブルガーゼ」は、単糸を粗い平織にして柔らかく仕上げられた「ガーゼ織り」の生地を2枚重ね合わせた織物のことで、 軽やかでやわらかい風合いと、優しい肌ざわりが魅力です。
肌離れが良く、汗をかいても快適にお過ごしいただけるコットンダブルガーゼは、Moccoや越中ふんどしに使用されています。

播州織ダブルガーゼ

兵庫県の北播磨地域で生産されている播州織りコットンでつくられたダブルガーゼ生地。「播州織り物」は、糸から染める先染めの綿織物として、その品質の高さから国内のみならず海外からも高い評価を受けてい ます。
肌当たりがやわらかくお洗濯に耐性があるので、シーピースでは布ナプキンの肌面に使用しています。

オーガニックコットン×テンセルシャンブレー

自然のサイクルに寄り添った有機農法で生まれたオーガニックコットンとテンセル(リヨセル)繊維の交織織物。
滑らかな風 合いで、上品な光沢の軽やかさで、やわらかなふくらみのある存在感が魅力です。
シーピースではRinecoに使用されています。

ニット生地

ニットとは、編みもの全般のことを指します。
タテ、ヨコの糸でつくられる織物と違い、1本の糸で編みたてることが出来ま す。 ゆるやかな組織なので、伸縮性に富んでいることが最大の特徴です。

フライスコットン

ゴムのように横に伸びたり縮んだりする編み方なので、伸びる糸(ポリウレタンなど)を使わなくても、綿の糸だけで生地が しっかり伸縮します。
シーピースでは、肌当たりの優しさが重視された商品、キャンディやフローラに使用されています。

ベア天竺コットン

伸びる糸を編み込んだ「ベア天竺編み」は横にも縦にも伸びます。
伸びる糸は綿では作れませんので数パーセントのポリウレタ ンを使用しますが、身体に良くフィットします。※ポリウレタンが肌に当たらないよう、表面に出ないよう編みたてます。
肌当たりの良さと適度なフィット感を兼ね備える特性から、シーピースではサニタリーショーツのキャンディムーンやLacyソフ トブラに使用されています。

モダールコットン

「モダール」は、ブナの木から作られる繊維のことで、環境に優しい「再生繊維」と呼ばれるものです。植物由来なので、燃や しても有害物質がほとんど出ません。シルクのようななめらかさと光沢があり、吸湿性と放湿性に優れているという特徴を持っ ています。
シーピースでは、Candy plusに使用されています。

密着しないデザイン

下着はもちろん、お洋服も、密着や締め付けによるトラブルを避け、ゆとりある、軽やかなデザインのものを身に着けたいですね。
特に体を緩めてあげたいのが就寝時。
睡眠とは、日中のストレスや傷ついた心身を修復・回復し、自律神経を整えるための大切な時間です。
この時間に、私たちは美と健康を取り戻します。
そういった働きを向上させるのに、自覚症状のないストレスへのアプローチのため、体全体を休めることが重要です。

日々の「睡眠」と向き合う

自身の「睡眠」を見直してみましょう。
睡眠の質が落ちると、女性ホルモンの分泌に影響がでます。
まずは良質な睡眠をとり、女性ホルモンの分泌を整えましょう。

ホルモンのバランスは睡眠に大きく影響し、その乱れは不眠を引き起こす原因にもなります。
生理後の2週間は、最も心身が安定し、良質な睡眠を得やすいのに対し、生理中や生理前は寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなることがあります。
また、生理中は女性ホルモンのバランスにより、ストレスに敏感になります。
そのため生理中にイライラすることが増え、そのストレスから眠れなくなってしまう人も。
女性は男性よりもストレスを引きずりやすいと言われており、日中に受けたストレスから睡眠不足になりやすいのです。
睡眠不足が蓄積されると、ホルモンバランスだけでなく、自律神経の乱れや生活習慣病も起こりやすくなります。

入眠2時間前には電子機器を遠ざける、夜22時までに就寝…
理想のスタイルはあっても、仕事や育児、趣味の時間だって持ちたい現実、なかなか実践するのは難しかったりしますよね。
そこで必要になるのが、「今から眠りにつくよ」という体へのサイン。
ストレスフリーで心地よいインナー、ナイトウェアを身に着けることで、肌から脳に信号が送られ、体が休む準備をはじめます。

就寝時に身に着けている下着やパジャマ。

どんなに緩いゴムでも、呼吸と共に伸縮することで、体に見えないストレスを与え続けます。
特にほとんどの下着やパジャマにゴムが使われているウエストは、呼吸に合わせて伸び縮みを繰り返すので、常に体に負担がかかります。
これが自律神経の乱れに繋がり、熟睡できない原因になってしまうのです。
また、締め付けにより血流が悪くなり、冷えやむくみが生じてしまいます。

下着はピッタリ密着しないデザインのものを。

シーピースの「Mocco」は、一見ショーツに見えないのですが、着用した際に布が波打つような形になります。
そのおかげで通気性に優れており、汗や湿気をしっかり吸いとり、外へ逃がしてくれるんです。
また、ダブルガーゼ使用でガーゼ間の空気も入れ替わる為、適度な湿度・温度が保たれ、清潔な状態を維持できます。
締め付けが無く、ゆとりのあるデザインで、夜のインナーにぴったりだと言えるでしょう。

ちなみにパジャマは、ホテルに宿泊した際によく出会う、薄手のガウン風パジャマこそ、睡眠時のリラックス効果が絶大です。
こちらも締め付けが無く、それぞれの体系に合わせてサイズが調節可能で、綿やシルク、タオル地のもので、就寝時にかく汗や熱をうまく逃がしてくれます。
そしてあの薄さが、布団に入った時に丁度良く、体温調節に優れているんです。
自宅でのパジャマにはワンピースタイプがストレスフリーでおすすめですが、ウエストで止まるパンツタイプのものは、ゴムを抜いて紐に入れ替えるなど、一工夫してみてください。
身体へのストレスを減らすことで、ぐっと眠りが変わりますよ。

シーピースのフェムケアインナーは、過度な密着を避け、締め付けを無くすことで、女性の美と健康を考えて作られています。
体身の体に寄り添い、眠りとも向き合ってみてください。
ふわっと優しく包まれながら過ごす毎日は、きっと足取りが軽くなるはずです。

自身のスタイルに合った、夏の暑さとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。