涼をまとう、ゆるめて眠る

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暑さの増す日々。梅雨が明ければ、本格的な暑さがやってきますね。 
汗によるべたつきやムレ、冷房による冷え、様々なお悩みが出る季節。気付けば身体への負担は大きくなり、睡眠の質が落ちてしまうと、就寝時も休まず運動しているようなもので、疲労は溜まる一方です。肉体的疲労は、心的疲労にも繋がり、非常に多くのストレスがかかった状態になります。

女性の体はとても敏感で複雑。そんな女性の体に寄り添ってくれる優しいアイテム選びをしましょう。身に着けるものを見直すだけで快適に過ごせ、寝苦しい夜もぐっすり眠れるようになるかもしれません。
今回は、体が喜ぶアイテムの選び方を紹介いたします。

肌に触れる素材について知る、考える

眠りの質を良くするためには、体がリラックスできているかが大切です。心や体が「緊張状態」だと、うまくリラックスモードに切り替えられず、正しく入眠が出来ません。良い眠りのために、肌に触れるもので「リラックス状態」をつくると良いでしょう。

夏におすすめの素材

湿度の高い日本の夏をリラックスして過ごすには、以下の素材がおすすめです。

➢ コットン
➢ リネン
➢ テンセル(リヨセル)
➢ シルク

コットン

コットンは綿またはCOTTONと表記が異なる場合がありますが、すべて同一のものです。綿花と呼ばれる天然繊維から作られており、通気性の良さとふんわりした肌触りが魅力です。

厳格基準に沿って農薬や化学肥料の使用を制限して作られる綿花 の生地を「オーガニックコットン」と呼びます。コットンの有機栽培は、水質を保全し土壌を活性化します。また、二酸化炭素の削減効果も期待されています。
オーガニックコットンの使用車が増え、勇気のうちが拡がることで環境への負担が軽減できます。

通気性がよく吸湿性が高いコットンは汗をかいてもベタつきにくく、また水に強く洗濯にも耐性があるので、夏にぴったりの素材といえます。

リネン(麻)

リネンは麻の一種で植物由来の天然繊維です。繊維がストローのように真ん中に穴が開いた形状をしており、通気性が良く汗をかいてもベタつきにくく、乾きやすいという特性があり、汗をかきやすい夏にお勧めです。
水に強く丈夫なため、日常で繰り返し使用する製品に適しています。
長く使用す ることで風合いが増し、なじんでいくことも魅力の一つです。

テンセル(リヨセル)

テンセルは自然の木材などを使用して作られる「再生繊維」というカテゴリーに属します。木材パルプを原料にし、再利用可能な溶剤で溶かして紡ぐといった、環境に配慮された繊維です。また、土に埋めると自然に分解され、土に還ります。

その肌触りはとても柔らかく、伸縮性もあり体にフィットしやすいことから下着やスポーツウエアによく使用される繊維です。
速乾性が高いので、汗をたくさんかく夏のインナーには最適な素材です。
シルクの様な光沢感とドレープ性があり、コットンやリネンと混紡することで美しい風合いが生まれます。

「リヨセル」と「テンセル」は別々の会社の商標として使用されていましたが、2004年にレンチング社とコートルズ社が合併し、ブランド名を「テンセル」、総称として「リヨセル」と称することなりました。
※TENCEL™及びテンセル™はLenzing AGの商標です。

シルク(絹)

シルクは蚕(カイコ)の繭から作られる天然繊維です。光沢があり滑らかな肌触りは長年高級衣料の素材としても愛されてきまし た。
シルクは人の肌に近い成分(約20種のアミノ酸)が含まれていることから、タンパク質繊維とも言え、皮膚や健康にもよいと言 われています。
また、コットンの1.3~1.5倍の吸水性があると言われており、放湿性も高い素材で、汗をかきやすい夏にはぴっ たりです。紫外線 をカットする機能もあり、美容や健康分野からも高い注目を集めています。

生地の編み方・仕立て方

生地には「布帛(ふはく)」と「ニット」の2つの種類があります。
織り方や編み方、またほかの素材と組み合わせることで、さまざまな風合いの変化を楽しむことが出来ます。
今回は、シーピースのコットン生地について、それぞれの種類や特徴をご紹介します。

「布帛(ふはく) 」生地

布帛(ふはく)とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織って作られた生地のことです。
シーピースではMoccoシリーズやRineco、布ナプキン、越中ふんどしで使用されています。

コットンダブルガーゼ

「ダブルガーゼ」は、単糸を粗い平織にして柔らかく仕上げられた「ガーゼ織り」の生地を2枚重ね合わせた織物のことで、 軽やかでやわらかい風合いと、優しい肌ざわりが魅力です。
肌離れが良く、汗をかいても快適にお過ごしいただけるコットンダブルガーゼは、Moccoや越中ふんどしに使用されています。

播州織ダブルガーゼ

兵庫県の北播磨地域で生産されている播州織りコットンでつくられたダブルガーゼ生地。「播州織り物」は、糸から染める先染めの綿織物として、その品質の高さから国内のみならず海外からも高い評価を受けてい ます。
肌当たりがやわらかくお洗濯に耐性があるので、シーピースでは布ナプキンの肌面に使用しています。

オーガニックコットン×テンセルシャンブレー

自然のサイクルに寄り添った有機農法で生まれたオーガニックコットンとテンセル(リヨセル)繊維の交織織物。
滑らかな風 合いで、上品な光沢の軽やかさで、やわらかなふくらみのある存在感が魅力です。
シーピースではRinecoに使用されています。

ニット生地

ニットとは、編みもの全般のことを指します。
タテ、ヨコの糸でつくられる織物と違い、1本の糸で編みたてることが出来ま す。 ゆるやかな組織なので、伸縮性に富んでいることが最大の特徴です。

フライスコットン

ゴムのように横に伸びたり縮んだりする編み方なので、伸びる糸(ポリウレタンなど)を使わなくても、綿の糸だけで生地が しっかり伸縮します。
シーピースでは、肌当たりの優しさが重視された商品、キャンディやフローラに使用されています。

ベア天竺コットン

伸びる糸を編み込んだ「ベア天竺編み」は横にも縦にも伸びます。
伸びる糸は綿では作れませんので数パーセントのポリウレタ ンを使用しますが、身体に良くフィットします。※ポリウレタンが肌に当たらないよう、表面に出ないよう編みたてます。
肌当たりの良さと適度なフィット感を兼ね備える特性から、シーピースではサニタリーショーツのキャンディムーンやLacyソフ トブラに使用されています。

モダールコットン

「モダール」は、ブナの木から作られる繊維のことで、環境に優しい「再生繊維」と呼ばれるものです。植物由来なので、燃や しても有害物質がほとんど出ません。シルクのようななめらかさと光沢があり、吸湿性と放湿性に優れているという特徴を持っ ています。
シーピースでは、Candy plusに使用されています。

密着しないデザイン

下着はもちろん、お洋服も、密着や締め付けによるトラブルを避け、ゆとりある、軽やかなデザインのものを身に着けたいですね。
特に体を緩めてあげたいのが就寝時。
睡眠とは、日中のストレスや傷ついた心身を修復・回復し、自律神経を整えるための大切な時間です。
この時間に、私たちは美と健康を取り戻します。
そういった働きを向上させるのに、自覚症状のないストレスへのアプローチのため、体全体を休めることが重要です。

日々の「睡眠」と向き合う

自身の「睡眠」を見直してみましょう。
睡眠の質が落ちると、女性ホルモンの分泌に影響がでます。
まずは良質な睡眠をとり、女性ホルモンの分泌を整えましょう。

ホルモンのバランスは睡眠に大きく影響し、その乱れは不眠を引き起こす原因にもなります。
生理後の2週間は、最も心身が安定し、良質な睡眠を得やすいのに対し、生理中や生理前は寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなることがあります。
また、生理中は女性ホルモンのバランスにより、ストレスに敏感になります。
そのため生理中にイライラすることが増え、そのストレスから眠れなくなってしまう人も。
女性は男性よりもストレスを引きずりやすいと言われており、日中に受けたストレスから睡眠不足になりやすいのです。
睡眠不足が蓄積されると、ホルモンバランスだけでなく、自律神経の乱れや生活習慣病も起こりやすくなります。

入眠2時間前には電子機器を遠ざける、夜22時までに就寝…
理想のスタイルはあっても、仕事や育児、趣味の時間だって持ちたい現実、なかなか実践するのは難しかったりしますよね。
そこで必要になるのが、「今から眠りにつくよ」という体へのサイン。
ストレスフリーで心地よいインナー、ナイトウェアを身に着けることで、肌から脳に信号が送られ、体が休む準備をはじめます。

就寝時に身に着けている下着やパジャマ。

どんなに緩いゴムでも、呼吸と共に伸縮することで、体に見えないストレスを与え続けます。
特にほとんどの下着やパジャマにゴムが使われているウエストは、呼吸に合わせて伸び縮みを繰り返すので、常に体に負担がかかります。
これが自律神経の乱れに繋がり、熟睡できない原因になってしまうのです。
また、締め付けにより血流が悪くなり、冷えやむくみが生じてしまいます。

下着はピッタリ密着しないデザインのものを。

シーピースの「Mocco」は、一見ショーツに見えないのですが、着用した際に布が波打つような形になります。
そのおかげで通気性に優れており、汗や湿気をしっかり吸いとり、外へ逃がしてくれるんです。
また、ダブルガーゼ使用でガーゼ間の空気も入れ替わる為、適度な湿度・温度が保たれ、清潔な状態を維持できます。
締め付けが無く、ゆとりのあるデザインで、夜のインナーにぴったりだと言えるでしょう。

ちなみにパジャマは、ホテルに宿泊した際によく出会う、薄手のガウン風パジャマこそ、睡眠時のリラックス効果が絶大です。
こちらも締め付けが無く、それぞれの体系に合わせてサイズが調節可能で、綿やシルク、タオル地のもので、就寝時にかく汗や熱をうまく逃がしてくれます。
そしてあの薄さが、布団に入った時に丁度良く、体温調節に優れているんです。
自宅でのパジャマにはワンピースタイプがストレスフリーでおすすめですが、ウエストで止まるパンツタイプのものは、ゴムを抜いて紐に入れ替えるなど、一工夫してみてください。
身体へのストレスを減らすことで、ぐっと眠りが変わりますよ。

シーピースのフェムケアインナーは、過度な密着を避け、締め付けを無くすことで、女性の美と健康を考えて作られています。
体身の体に寄り添い、眠りとも向き合ってみてください。
ふわっと優しく包まれながら過ごす毎日は、きっと足取りが軽くなるはずです。

自身のスタイルに合った、夏の暑さとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。

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