巡りを整えるために知っておきたい身体のサイン

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日々、多くのストレスを受けている私たちの身体。
そんな自分の身体が今どのような状態なのか、一度ゆっくり向き合ってみませんか?

身体を整える“カギ” は血液とリンパ

私たちの身体を巡っているものに“血液”と“リンパ”があります。“血液” は全身に酸素や栄養を運び、“リンパ”は体内を循環し、余分な水分や老廃物などを運ぶ働きがあります。

女性の体は男性に比べて筋肉が少ないため、血流が滞りやすい性質があります。血液は筋肉がポンプとなり循環されるからです。 また、脂肪には“リンパ液”をため込む性質があるので、男性に比べて脂肪量が多い女性は、リンパも滞りやすい体質を持っています。

ご自身の身体で冷えている場所はありませんか?そこは “ 血流 ” が滞っている部分です。女性は特に“下半身の冷え ” に注意が必要です。下半身の血流が悪いと、卵巣や子宮の機能低下やホルモンバランスの乱れに繋がり、生理不順や生理痛といったトラブルを引き起こすことがあるからです。

“リンパ”には老廃物や余分な水分を回収する働きがありますが、これが滞ると、むくみや冷え、肌トラブル、 体調不良や老化の促進に繋がります。

日頃から悩まされている不調を改善し、身体を整えるためには、これらの体内循環を良くすることがカギとなります。

身体が受けるストレスや、生理の状態を知ることが大切

身体は日々、様々なサインを送っています。代表的なものといえば肌荒れや冷え、むくみ。そのほかにも頭痛やめまい、倦怠感など、人によって様々です。
また女性特有の婦人科系のトラブルや、毎月の生理も、体からの大切なサインです。

気づかぬうちに身体が受けているストレスとは?

「鼠径部(ソケイブ)」と呼ばれる太ももの付け根部分には、大きな血管やリンパが集まっています。ここを圧迫すると、全身の巡りが滞り、様々な不調を引き起こすと言われています。 思いつくのは、締め付けのきついガードルやスキニーパンツでしょうか。

では、普段の下着はどうでしょう?子どもの頃から毎日履いている下着の圧迫に、私たちは鈍感になっているかもしれませんが、身体にゴムの跡がつくようなものは、なるべく使用を控えたほうが良いでしょう。ウエストのゴムは、呼吸とともに伸縮し、四六時中身体にストレスを与え続けます。また、摩擦や蒸れがデリケートゾーンのトラブルに繋がる場合もあります。普段着用している下着は小さくないか、締め付けを感じていないか、見直してみましょう。

“生理” は身体をリセットする好機になる

“生理” とは、妊娠の為に準備した子宮内膜が、着床がなく不要となり、これを体外へ排出する働きのことです。女性の体はふたつのホルモン分泌に影響を受けながら、約4週間(28 日~30 日)の周期で生理を繰り返します。女性にとっての生理は、自分の体調を知る大切なバロメーターであり、身体をリセットする好機でもあります。

<正常な生理の目安は?>
・生理周期…25~38日
・生理期間…3~7日
・経血の色…1日目は薄い赤、2~3日目は鮮やかな赤、4~5日目は黒っぽい赤
・経血の量…2~3日目に量が多く、次第に量が減る。ナプキンを2時間おきに交換して安心できる量
・生理痛がほとんどない

生理期間に活発になる女性ホルモンには、体内に溜まった老廃物を排出する働きがあるため、体内リセットが期待できます。月に一度、この体内リセットがきちん行われることで、様々なトラブル、婦人科系の病気の防止に繋がります。自分の生理の状態を日頃からチェックし、異変を見落とさないことが大切です。

身体を整える為にリラックス状態をつくる

身体を整えるには、食生活や適度な運動、睡眠の質の向上や身体を休めることなどが必要になります。その中で“身体を休める” 時間は、疲れた心身を癒す回復時間。体内循環が良くなり、睡眠の質が上がり、活力が湧きます。日々悩まされている不調の改善にも繋がります。

リラックス状態のつくりかた

起きている時間、私たちは常に何かを見聞きし、その刺激を受けて脳はずっと働き続けます。 そんな脳を休めるには「完全な休息タイム」が必要です。身体へのストレスを無くし、しっかりと眠ることで、初めて脳が休まります。

そこで注目したいのが「睡眠」と「着衣」です。締め付けの強いものを避け、肌に優しい素材を選ぶことがとても大切です。就寝時の身体をノンストレスな状態にし、脳に「休む時間」の合図を送りましょう。前記事に詳しく書いてありますので、ぜひ併せてご覧ください。

身体をリラックスさせる入浴のポイント

入浴には、手足の末梢神経が拡張することで血行を促進し、筋肉や関節をゆるめ、ストレスで疲れた身体を癒すリラックス効果があります。また、入浴時の水圧も血液やリンパの流れを良くするといいます。

入浴は、40℃くらいのぬるめの湯がおすすめです。お湯が42℃以上で熱いと、交感神経が優位になり、後の入眠が妨げられ、睡眠の質が落ちてしまいます。 入浴時間は、全身浴なら10~15分、半身浴であれば20~30分程度です。時間のある日は、ぜひ半身浴をしてみてください。全身浴よりも体への負担が少なく、効率的に血流を上げることができます。入浴は就寝の2~3時間前に済ませるのが理想ですが、それが難しい方は、上記のように、ぬるま湯で半身浴をリラックスモードにすることを心がけましょう。

女性の体は男性に比べ変化が多く、とても繊細です。身体からのサインや生理の状態などに日頃から目を向けることで、変化と上手に付き合うことも出来ます。生理や体の変化を、記録につけてみるのも良いですね。ただ、生理周期は機械のように必ずしも正確なものではありません。もし不安なことがあるときは、過剰に不安にならず、一度婦人科の診察を受けてみることをおすすめします。

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