
みなさんがインナーのショーツを選ぶ時、1番大切にしていることは何でしょうか?
「ショーツはブラのおまけ」
「まとめ買いで安く済ませる」
などなど、ブラ選びには慎重でも、ショーツはそこまで気にしていない方も結構多いのではないでしょうか。
でも実は、ショーツこそ手を抜けないところ。考えてみれば、身体の最もデリケートな部分に1日中触れているパートなのに、あまり関心がないのは不思議です。
女性の身体は、日々年齢とともに変化します。むくみやすくなったり、冷えに悩まされたり、ヒップラインやウエストが気になり始めたり。
今回は、そんな変化する身体と丁寧に向き合う、大人のショーツ選びについて考えます。
いつものショーツをセルフチェックしてみませんか?

- ショーツがウエストと脚に食い込んで痛い
- ショーツからお肉がはみ出していて、2段尻になっている
- 脱いだ時にショーツの跡がついている
- デリケートゾーンがムレてかゆい
- お尻が常に冷えている
この中でどれか1つでも当てはまれば、「身体がショーツに無理に合わせている」という状態になってしまっています。
本来身体を守るためのショーツが、逆にトラブルを与える存在になってしまっているかも。
身体の声を丁寧にききながら、3つのポイントでショーツ選びを見直してみませんか?
〈Point1. サイズ〉 “なんとなく” から ”ぴったり” へ。
“なんとなく”で選んだショーツ。
「履けるからぴったり」だと思っていても、実は間違ったサイズを履いているかもしれません。
”ブラに合わせたショーツ”ではなく、”ヒップに合わせたショーツ”を
ショーツを選ぶ際、なんとなくブラや洋服と同じサイズにすることも多いかもしれませんが、ブラがMサイズだからといって、必ずしもショーツもMサイズというわけではありません。
ヒップやウエストのサイズは年齢とともに変化が出やすい部分。
まずは、「ブラに合わせてショーツを選ぶ」という固定概念を捨てて、ショーツ単体で考えることから始めてみませんか?
上下を合わせたい時は、色味や素材を合わせるだけでセット感が出るので、ファッション感覚でコーディネートを楽しんでみてください。
サイズの測り方

- メジャーと全身が写る鏡を用意します。
- ウエストサイズは、おへその上あたりの一番くびれている部分を測ります。(*メジャーをきつくしすぎないよう注意してください)
- ヒップサイズは、お尻の一番高い部分を測ります。(*地面とメジャーが水平になっていることを確認します)
「シェイプアップのため」といって無理をせず、身体が一番リラックスしている苦しくない状態で採寸してみてください。
〈Point2. 形〉 履きこみ丈&脚ぐりの形もいろいろ。
ショーツには、履きこみ丈や脚ぐりの形にさまざまなタイプがあります。
もし”むくみ”や”冷え”などに悩まされているなら、形を見直すことでケアできるかもしれません。
履きこみ丈の種類

ジャストウエスト(スタンダード)
履きこみ丈がウエストあたりまでのショーツ。股上が深くおしりをすっぽりと包み込むため、安心感が感じられます。下半身が冷えやすい方におすすめ。
ビキニ
履きこみ丈がウエストよりやや下にくるショーツ。女性らしいデザインのショーツが多く、一般的な形。締め付けないシームレスやふんどしショーツなどを選ぶのがおすすめ。
ローライズ
履きこみ丈がビキニよりさらに浅くなったショーツ。股上が浅いため、ローライズのボトムスにぴったり。お腹を締め付けないので、マタニティショーツにも人気。
脚ぐりの形の種類

ノーマルレッグ
脚ぐりが、脚の付け根のラインに沿ってカットされているスタンダードな形。鼠蹊部(ソケイブ)を圧迫しやすいので、締め付けの少ないゴムフリータイプがおすすめ。
ハイレッグ
脚ぐりが、脚の付け根のラインより上にくるタイプのショーツ。脚が動かしやすく、鼠蹊部(ソケイブ)を締め付けないので、脚のむくみが気になる方におすすめ。
ボーイレッグ
裾丈が、ヒップの下で水平にカットされているタイプのショーツ。男性用の下着のような形をしていて、服を着た時ショーツラインが目立たず、お尻にショーツの跡がつきにくい。
〈Point3. 素材〉 “心地いい” を身体にも心にも。
デリケート部分のかゆみやお尻の冷え、不快感。その多くの悩みは、ショーツの素材に関係しています。
ポイントは、身体も心も”心地いい”と感じているかどうか。
身体の声を聞いて、お肌にしっくりくる素材を選んであげましょう。
ショーツの素材の種類
ショーツに使われる素材は、「化学繊維」と「天然繊維」に分かれます。
化学繊維
合成繊維ともいい、石油や石炭などから化学的な加工により作られる繊維を指します。大量生産できるため安価で手に入りやすく、シワになりにくいなどのメリットがあります。
ただし、化学繊維の中には「再生繊維」と呼ばれるものもあり、木材パルプを原料としたレーヨンなど、環境に優しい素材もあります。
(ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、レーヨン etc.)
天然繊維
天然素材を主原料として作られる繊維で、「植物繊維」と「動物繊維」があります。吸湿性に優れムレにくいことや、天然ならではのやわらかい肌触りなどが魅力です。
(コットン(綿)、リネン(麻)、シルク(絹) etc.)
ショーツは第2の皮膚。だから肌に優しいものを

第2の皮膚といわれるショーツだからこそ、日々変化するわたしたちの自然な身体には、天然の素材が1番です。
特にショーツによく使われるコットン(綿)などは、夏は通気性がよく、冬は保温性に優れているため、ムレ&冷えのケアにもおすすめ。
そして天然特有の心地いい肌触りは、心の緊張をほぐし、履くだけで安心感を与えます。
また、必ずしも天然繊維だけが身体に良いわけではありません。
最近では「テンセル」や「モダール」といった環境に配慮した再生繊維もあり、これらは保湿性・速乾性が高く、柔らかいフィット感が特徴のため、デリケートゾーンのトラブルを優しくケアできます。
素材はショーツ選びの中でも簡単に変えられるポイントです。購入する前に、どんな素材が使われているかチェックしてみてくださいね。
「そのショーツ、締め付けてない?」からだに問いかけてみて

いつものショーツからワンサイズアップしたり、履いたことのない形を選んでみたり、着心地だけを重視するのは、もしかしたら勇気がいることかもしれません。
ですが、なんとなくで選んだものが身体を締め付けていたり、可愛いショーツがヒップやウエストの形を崩していたり、女性の身体は思っている以上に無理をしています。
今まで気にしていなかったら、ぜひ今回の選び方を参考に新たに1枚選んでみてください。
きっと、もっと自分の身体を知るきっかけにもなり、もっと自分に優しくなれるかもしれません。