暑い夏は、湯船に浸からずシャワーで済ませてしま方が多いかもしれません。しかし入浴には、夏特有の身体へのダメージを和らげてくれる様々な効果があります。
今回は、夏に湯船に浸かることのメリットやおすすめの入浴方法をご紹介します。
なんとなく疲れがとれない、リラックスできない、また熟睡できないという方は、夏の入浴を習慣にしてみてはいかがでしょうか?
夏の不調になぜ入浴がいいの?
外はうだるような暑さ、しかし通勤電車やオフィスでは冷房で身体が冷やされる。夏はこの温度差で、自立神経の機能の低下が起こりやすくなります。
また、長時間冷房の効いた室内で過ごすことや、冷たいものを摂りすぎることは、手足をはじめとする体内の「冷え」につながり、血行不良や胃腸の乱れを引き起こします。加えて、熱帯夜による睡眠不足なども重なり、夏は「夏バテ」など様々な不調を起こしやすい環境にあります。
夏の不調を整えてくれる3つの入浴効果
このような夏特有の不調を整えてくれるのが入浴。湯船に浸かることには、主に3つの効果があると言われています。
①温熱効果
湯船のお湯の熱によって体温が上がると、皮膚の毛細血管が広がり、血行が良くなるという効果があります。
②水圧効果
湯船につかって水圧がかかることで、手足の末端にたまった血液が心臓へと押し戻され、心臓の動きが活発になります。それにより血流やリンパの流れを改善し、むくみなどをとる効果があります。
③浮力効果
湯船では浮力が働くため、体重が10分の1程度になると言われています。重力から解放されることで関節や筋肉を緩ませ、リラックスできる効果があります。
悩み別おすすめの入浴方法は?
様々な効果を身体にもたらしてくれる入浴。夏特有の身体の不調を和らげる効果に加えて、なんとなく感じている日常の不調や、悩みを解決できるメリットもあります。
おすすめの入浴方法をいくつかご紹介しますので、夏でも湯船に浸かることを習慣にして、快適に健康的な毎日を過ごしていきましょう。
「疲れを取る」なら、40℃程度のお湯
疲れが溜まっていると感じるときには、40℃程度のお湯に10~15分浸かりましょう。
肩までの全身浴により、温熱効果が高まり、血液の循環が良くなります。そのため、血行を促進し、冷えによる身体の凝りを回復させることができるというメリットもあります。
また、水圧効果により、足にたまった血液やリンパ液を押し戻してくれるので、やさしいマッサージを加えれば、むくみを取ることができますね。
温浴効果を高める薬用入浴剤を使ってみるのもおすすめ。温泉気分を味わえるようなタイプもありますので、冷えや凝りを回復しつつ、心身の疲労を解消することができるでしょう。
「快眠を促す」なら、ぬるめのお湯
毎日暑さで寝苦しいときには、38~40℃のぬるめのお湯に10~15分程度浸かるのが効果的です。ぬるめのお湯には副交感神経を優位にし、気分を落ち着かせる働きがあるため、心地良い眠りに導く作用があると言われています。
また、体温が下がるときに眠気は起こるので、入浴で一旦上がった体温が下がる約1~2時間後に就寝すると、よりスムーズに眠りにつくことができます。
ラベンダー系やカモミール系の香りの入浴剤は、リラックス効果があるため、快眠対策にむいています。お気に入りを見つけて、睡眠の質を上げていきましょう。
「夏の肌の乾燥」には、保湿入浴剤×ぬるめのお湯
夏は多くの汗をかくため、肌は潤っていると思いがちですが、実は乾燥が起こりやすいシーズンです。さらに、多くの紫外線を知らず知らずに浴び、肌のバリア機能の低下も起こっています。
そんな時は、保湿効果のある入浴剤を入れて、15分くらいを目安にぬるま湯に浸かりましょう。入浴によって柔らかくなった肌は、保湿成分が浸透しやすくなるためスベスベになります。リラックスできる香りを選べば、心身の回復を叶えつつ、美肌を目指すこともできますね。
夏のお風呂上りには“ふんどし型ショーツ”がおすすめ
お風呂から上がった直後、身体はまだ湿気を帯びています。更に夏は、体温の上昇で汗ばむことも。
そんなお風呂上りには、肌に密着しすぎない「ふんどし型ショーツ」がおすすめです。さらっと涼しい上に、湿気によるデリケートゾーンの菌の繁殖も防いでくれます。締め付けがなくストレスフリーなので、入浴で得たリラックス効果を朝まで持続させる効果もあります。
夏の暑さで身体がけだるい人は、是非試してみてはいかがでしょうか。