女性用ふんどしの歴史

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最近でこそ女性用ふんどしが少しずつ世間に認知されてきましたが、実際女性用のふんどしが出てきたのっていつ頃からなのか気になりませんか?

ふんどしと言えば、やっぱり昔の人の下着や男性がお祭りの時に履いている、というイメージが強く最近までは敬遠されてしまいがちでした。しかし、近年では女性用のふんどしの需要も高まっており、テレビやネットで取り上げられることも多くなりました。

そこで、女性用ふんどしの歴史について紹介したいと思います。

女性用ふんどしの起源について

女性用ふんどしについて一番最初に書かれている書物は「日本書紀」と言われています。

歴史の授業で習ったことがありますよね?奈良時代に成立した日本に伝存する最古の書物で、720年に完成したものです。

その中の雄略天皇にまつわる話の中で「女相撲」について書かれています。女性が着物を脱いでふんどしを締めて相撲をとるという描写になっており、現在のところ記録されている女性のふんどしはその時代だと考えられています。

現在から1300年近く前にすでに使われていたんですね。

男性用は室町時代から普及している

しかし、そんな以前から使用されている女性用ふんどし、なぜ普及しなかったのでしょう?

そこで男性用のふんどしのルーツを紹介します。

男性用は室町時代に「手綱(たずな)」と呼ばれていたものが現在のふんどしに当たります。その時代は布は高級品であり貴族だけが着用していました。その後、江戸時代になると庶民にも広く普及し、江戸時代後期には「ふんどし」と呼ばれるようになりました。

男性がふんどしをはめている一方、女性は、腰から脚部にかけてまとう「腰巻き」を着用していたそうです。女性のものは布と体を密着させない作りになっており、普段はスカートのような作りのものを着用していたと言われています。

どうしてふんどしはすたれてしまったの?

長年使われていたふんどしは、いつどうして使われなくなってしまったのでしょう。

その理由は終戦後の欧米化にあります。日本の欧米化に伴い下着がふんどしからパンツへシフトしていきました。パンツを履き始めた人が増えてきたところふんどしは「ダサい」「時代遅れ」というイメージが強くなってしまい、現在では普段からふんどしを履いている方は少なくなってしまったのです。

最近の女性用ふんどしのブームはいつから?

そんな時代遅れというイメージがついてしまったふんどしですが、最近のふんどし女子のブームはいつから起こっているのでしょう。

最初に女性用ふんどしのブームの火付け役と言われているのが下着メーカーとしては大手のワコールのグループ企業であるウンナナクールが作った女性のためのふんどし「ななふん」です。発売されるやいなや問い合わせが殺到。これまでの売り上げ枚数の合計は10000枚を超えるヒット作になりました。

それまでの下着といえば体のラインをきれいにみせるもの、というものが主流だったのですが「ななふん」は着心地重視。つけていて快適に過ごせることを目的にしたものはそれまで少なかったので、女性の心をしっかりつかんだんです。

また、女優の高樹沙耶さんも履いているとテレビで広言されたことで、女性用ふんどしが認知されてきました。

日本ふんどし協会も発足

「日本ふんどし協会」ってご存知ですか?

2011年12月に発足したもので、ふんどしの普及や一般の方のふんどしに対する理解と関心を高める活動を行っています。ふんどしの日の制定やベストフンドシニストアワードを毎年決めたり少しずつ認知が高まっているんですよ。

現在はかわいいふんどしもたくさん♡

女性用ふんどしが認知されてきている現在、それでも抵抗あるという方も多いですよね。

実は女性用ふんどしって想像以上に可愛いものがたくさんあるんですよ。デザインの種類も豊富で柄も可愛いものが多いです。シーピースではショーツ型もありますので普段のパンツと違和感なく履けるものも。

気になった方、一度試してみてはいかがですか。一度はいたらやみつきになっちゃいますよ。

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