優柔の和晒生地は、シャトル織機という非常に低速な織機で糸を織り30時間以上ゆっくりと時間をかけ「晒」「染」という工程を経て出来上がります。このような非効率的とも言える昔ながらの手法で作られた和晒は、ゆっくり・じっくりと時間をかけた分、優しく柔らかいとても着心地のよい生地に仕上がります。「和晒って、きもちいい」というお言葉は、実際に試着されたみなさんからいただいたお言葉です。
和晒生地は洗えば洗うほどふんわりと起毛し、肌に馴染む柔らかさになります。この肌触りの心地よさは他の生地にはない和晒特有のものです。
吸水性・速乾性に優れ、洗濯しても乾きが早く、洗う毎に風合いを増していきます。季節を問わずご愛用いただけますが、特に春から夏にかけての暖かい時期には、その快適な肌触りをご堪能いただけることでしょう。
また和晒生地の衣類はかさばらず、生地の性質も相まってコンパクトに収納できます。旅先や出張先でのちょっとした着替えにもお使いいただける最高の一品です。
※モデル写真は男女とも、165cm・Mサイズ着用
赤ちゃんのデリケートなお肌を守り、環境にも配慮した布おむつとしても使われております。
裏地には、通気性に優れた上質な和晒ガーゼを合わせており、柔らかい着心地はもちろん、和晒の丸い繊維の毛羽は寝汗などを素早く吸い取り、吸水性と保温力を兼ね備えています。
「優柔~yu-ju~」は、「然」及び「拭」の裏地に「特上総理」を使用しています。丈夫で厚みのある糸が、「総理」の120%以上の密度で織られているため、格別な柔らかさに仕上がっています。
優しく織り詰められた、細い糸では出せない滑らかさは、フェイスケア・スキンケアに適しており、きめ細かい泡立ちが不可欠の洗顔の際にも、自然な美肌をサポートします。 角野晒染の和晒生地には、シャトル織機(ショッキ)という織機を採用しています。
角野晒染の和晒生地には、シャトル織機(ショッキ)という織機を採用しています。
通常の織機は糸を風圧や水圧で通し高速で織りますが、シャトル織機はその名の通り、シャトルを行き来させて、通常の織機の五倍から六倍の時間をかけて丁寧に織り上げます。非常に低速で織るため、糸に負担がかからず、凹凸のある柔らかい風合いの生地になります。
この織機で織られた木綿は幻の地場産品と呼ばれており、堺和晒の風合いに欠かせない存在となっています。
洋晒では、生地を晒した後のプリント工程の為に、生地の表面の毛羽(ケバ)はすべて焼いてしまいます。
堺和晒は、織りあがったそのままの状態の生地を使用します。もちろん毛羽は、そのまま残っています。この毛羽と、生地にストレスをかけない和晒の製法が重なり、吸水性や通気性の高い、ふんわりとした堺和晒が出来上がります。目には見えませんが、洗えば洗うほど毛羽が立って柔らかくなっていくのです。
現在では、生地に圧力をかけて短時間(一時間未満)で仕上げる洋晒が主流となっています。短時間・高圧力で晒された木綿の繊維は、やや扁平になってしまいます。
これに対して堺和晒は、大きな和晒専用の釜で、通常四日間かけて生地を炊きます。余分な圧力が一切かかっていないため、木綿の繊維は円形を保ったままです。
この円形の繊維が、優しくて柔らかい肌触りを生み出すのです。